※このプレイ日記は2013年9月2日に稀代の戦略家蒼皇さんさんが製作したものです。




第851弾





RUSE


PartB



 
 榴弾砲が88mmを攻撃し始めました!
 
 どうする、88mmは被害甚大で後退を始めたがあまり長くは持たないぞ。
 
ドラコルル 一応、V号戦車も前線に投入しはじめましたがまだ数が少なく

とても敵前線を突破して榴弾砲を攻撃するのは・・・。
 
 まず無理だな。そもそも戦車部隊は敵右翼への強襲用だ。中央には回せない。
 
 ではどうしますか。










 
 
 V号突撃砲、前へ!
 
 なるほど、突撃砲は大砲と同じく遠距離射撃兵器だから

これで敵榴弾砲を粉砕するんだな。
 
 これってV号戦車に似てますね。
 
 ああ、この兵器はV号戦車の車台に榴弾砲を載せたものだからな。

似ていて当然だ。
 
 大砲同士の砲撃戦だと共に非装甲だから射程の長い方が有利になるか、

共に大損害を受けるかだ。

だが突撃砲は装甲をもっているから榴弾砲をくらってもダメージがほとんどない。
 
 にしてもこれ、とてつもなく硬いですね。元になったV号戦車より

装甲が厚いじゃないですか。
 
 ああ、装甲3は1939年でのドイツ兵器では最大の硬さだ。
 
 あの〜、蒼皇さん一つ質問してもいいですか?
 
 何かなアイチ。
 
 突撃砲や駆逐戦車ってどういう違いがあるんですか?
 
 ・・・・・・。
 
 ご、ごめんなさい。こんなことわからないようじゃだめですよね・・・。
 
 いやそうじゃないよ。むしろ知らないでいてくれた方が嬉しいよ。

(アイチが戦車とかに博識だったら悲しくなる)
 
 じゃあどうしたんですか?
 
 この前、同じ質問をあのチェス党副総裁にもされた・・・(事実ですw)
 
 そ、そうなんですか(汗
 
 じゃあ少し長くなるけど、なるべく簡単に。
 










〜突撃砲や駆逐戦車の違い〜

突撃砲はドイツ独自の兵器で、歩兵が戦闘をする際にその援護をするために構想・開発された兵器であり、

元はこのゲームのように敵歩兵や榴弾砲、トーチカなどを砲撃、破壊するのが任務でした。
 


 
一方の駆逐戦車はすでに開発されている戦車の車体をベースにより威力の高い砲を搭載したもので

敵戦車や駆逐戦車の破壊を目的につくられました。

隊長のお好きなヘッツァーもこの駆逐戦車の一つです。

ところでよく駆逐戦車には砲塔がない、つまり砲が固定されていて回転できない物

というイメージがあります。
 


 
たしかにドイツやソ連の駆逐戦車は砲塔がないのですが、

面倒な(?)ことにアメリカやイギリスの駆逐戦車は回転砲塔があるんです(汗
こっちの場合は積んでる砲の威力が高い分、装甲が薄いものというイメージでいいと思います。
このような形で当初は役割分担が出来ていたんです。

区別する最大の点として所属する兵科(軍隊の中の部署)に違いがあり

「突撃砲」は大砲などを扱う砲兵科。駆逐戦車は戦車などを取り仕切る機甲科でした。
 
ところがこれがだんだんごちゃごちゃになってくるんです。
 


 
 
ドイツがソ連と戦い始めるとドイツ軍前線では戦車の数が不足し、ソ連軍戦車に対応できなくなってきます。

そうするとソ連の戦車が、ドイツの戦車の攻撃をかわして歩兵を襲うことが頻発します。
そこで突撃砲を不足している戦車のかわりに対戦車戦に使うことが多くなったんです。

実は突撃砲は開発段階から敵の戦車とも戦うことが想定されていたのでそれが可能でした。
そこでこのV号突撃砲も戦車戦のために積んでいる砲を長砲身のものにかえた改良型が

開発されるようになりました(長砲身だと装甲を貫通しやすくなります)

この新型が投入されるようになると、それまで相手の大砲や歩兵を砲撃するのが仕事だった突撃砲は、

むしろ敵の戦車を倒すこと
の方がメインの仕事になりました。
なんと第二次大戦中、ドイツ陸軍の兵器で最も敵戦車を破壊した兵器は戦車ではなく、

このV号突撃砲
だったと言われています。
また戦車は作るのに時間も資源も多く使うためドイツは常に戦車不足に悩み

しまいには戦車部隊のかわりとして突撃砲の部隊を編成したりして

戦車や駆逐戦車の変わりをさせたりしました。
こうして戦争終盤にはこの二つの兵器はどこが違うのかまったくわからなくなるほど

そっくりの兵器になっていたのです。






ちなみにこのゲーム「RUSE」では駆逐戦車も登場するので違いをだすために

突撃砲には史実と違い対戦車能力がほとんどありません。








 
 と、いったところで簡単に説明したけどアイチはわかった?
 
 はい、ありがとうございます。
 
 (相変わらず説明や解説が長い!)
 
 (これを聞いて誰が喜ぶんだ、誰が!)
 
 司令、お話しが終了したところでちょうど反攻の準備が整いました。
 
 ああ、ごくろう。では諸君反逆者どもに鉄槌を下そうではないか。
 
 了解!戦車隊はただちに敵右翼に突撃!敵の戦列を食い破って司令部を突け!








 
 
 スツーカ隊も出撃、敵戦線の戦車をたっぷり食ってこい!
 








 
 
 フハハハ、急降下爆撃機による戦線への打撃、そしてその穴を貫き

敵地奥深くに斬りこむ戦車隊。これこそ電撃戦!
 
 蒼皇さん、楽しそうですね(笑顔
 
 多分自分の作戦が順調に進んでいるからネジが緩んできたんだろうな。
 
 司令、敵も慌てて飛行場から戦闘機を投入してきました。
 





 
 フン、そんなこと想定どおりよ(嘲笑)こちらも護衛の戦闘機隊で応戦、

制空権を維持しろ!

こちらの方が数は上、機体性能は同じなのだから絶対に勝つ。








 
 
 敵戦闘機隊全滅!あとはスツーカが数機残ってるだけです。
 
 さすがは栄光のルフトバッフェ(ドイツ空軍)だな。あの空戦機動はなかなかな物だ。
 
 このBf109は世界史上に輝くエースパイロットたちの多くが愛機とした戦闘機だ。

なにせ撃墜数100機越えのエースのほとんどはBf109乗りだ。
 
 それは100機越えのほとんどがドイツ軍のパイロットだからだろ。
 









 
 そういえばぼーぱるばにー殿の副官のハイデマリー少佐もたしか

モデルはドイツ空軍でしたね。
 
 あの人は夜間戦闘のトップエースだったはずだから残念ながら機体は違うな。
 
 そういえばあの世界では国名が違うんだったな。
 
 たしかドイツの相当する国は「帝政カールスラント」って名前だったはずですよ。
 
 ほお、まだ帝政なのか。
 
 (ギクッ!)
 
 はい今はフリードリヒ4世という皇帝が即位しているそうです。
 
 ん?この世界で最後の皇帝って誰だっけ?
 
 (マズイ、マズイ、マズイ!(汗)
 
 えっとたしか・・・
 







 
 カールスラントのウィッチならミーナ・ディートリンデ・ヴィルケが一番いいと思います。
 
 はい?
 
 バルクホルン大尉もいいがやはりここは501の母たる・・・
 
 蒼皇さーん!
 
 !?あれ、私は今なにを?
 
 なんかに憑りつかれていたぞ今・・・(汗
 
 (司令、ナイス暴走!)
 








 
 とりあえず戦車隊が敵の飛行場を破壊して残すは敵司令部のみですね。
 
 よろしい、勅令で「捕虜は不要」とのことだ。全軍攻撃せよ!
 







 
 
 司令部は破壊したが一台車が脱出したようだ。
 
 往生際の悪いやつらだ。スツーカ隊!急降下爆撃の味を思い知らせてやれ!
 







 
 爆撃成功!僕たちの勝利です!
 











 存外手間取ったが久々に良い戦いができたな。
 
 総員撤収よう・・・ドラコルルどこに行く?
 
 え!?いえ、別に特に問題ありませんよ!
 
 ・・・お前今日はやけにビクビクしているがまた何か企んでいるのか?(笑顔
 
 いえ、そんなことは・・・。
 
 ほおー、何もないと?
 
 そ、そうですとも!あっ・・・。
 
 なんだあの車、こっちに来るぞ。
 










 
 誰だ?あの爺さんは?
 
 あれ、どこかで見たことあるような。
 
  おおドラコルル君!此度はよくぞやってくれた!
 
 (なんでこのタイミング!?)
 
 ・・・おい何故この御仁がここにいる。
 
 この爺さんを知っているのか蒼皇。
 
 あっ!そうだこの人
 











 
 いささか口が悪いぞフロイライン。余こそが栄光あるドイツ帝国皇帝

ヴィルヘルム2世である!
 
 こ、皇帝!?この爺さんが!?
 









 
 はい。もう少し若い頃の写真を見たことありますがたしかに面影があります。
 
  ほう少年、なかなか博識だな。知識こそ人の最も優れた宝なのだ、精進したまえ。
 
 は、はい。
 
 で、その皇帝陛下が何故斯様な地にお越しになられたのですかな?
 
  おおそうじゃった。卿、確か蒼皇と申したなちょっとこの場を借りるぞ。
 
 はい?
 
  (ラジオに対して)余はドイツ皇帝ヴィルヘルム2世である。

先頃、党内不満分子の手によって諸君らの、そして余も敬愛した総統が死去した。
 
 !?
 
  反逆者達はすでに国防軍によって鎮圧されているので国民諸君は安心したまえ。

総統のデスクからは遺書が見つかっておりその内容は

『私に万が一のことがあった時はオランダにおられる先の皇帝ヴィルヘルム2世陛下に

ドイツへお戻りいただくよう要請してほしい』
とあった。
 
 (そういうことか!ドラコルル!(怒り)
 
 (汗
 
  余は亡き総統の最後の願いをきき、

ここに栄光あるドイツ帝国の再興と復位を宣言するものである!

今度こそ余は最後まで諸君と共にあることを誓おう!
帝国万歳!
 
 
  ふむ、これでよかろう。どうだったかなドラコルル君。
 
 す、素晴らしい演説でした(汗
 
 ありがとう、これも全てこのクーデターを成功に導いた君のおかげだ。
 
 ありがとうございます(汗
 
  そこでだ、此度の武勲を踏まえて。
 












 
  この大鉄十字章を授与し、さらに卿を伯爵に列しようと思う。
 
 私に爵位を!?
 
  その通りだ。これからはフォン・ドラコルル伯爵となるのだよ。
 
 (これで収入が一気に増える!)ありがとうございます!謹んでお受けいたします。
 
  うむ。それではまたあとで会おう。本当によくやってくれた。
 





 
 
 ハハハハハ、これで私も貴族に!
 
 よかったな伯爵殿。
 
 ほんとうですよ、はっ(汗
 
 いやあ気づかなかったよあの勅令が偽物だったなんて。
 
 あ、いえこれには深い事情が。
 
 つまりあたしたちを利用したわけだな(怒り
 
 これはひど過ぎですドラコルルさん(怒り
 
 や、やっぱり怒りますよ、ね?
 
 当たり前だー(です)!(怒り
 
 








こうして、また一つ別の歴史を刻む世界がこうして誕生するのだった。







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