※このプレイ日記は2013年12月11日に後援者のナギさんが製作したものです。





第937弾





さらば宇宙戦艦ヤマト
愛の戦士たち

PartB










 


 「左右の敵空母部隊、空撃圏内に入りました」

 「よし、コスモタイガー隊発進、加藤は左翼、山本は右翼の空母を叩け」

加藤・山本 「了解

 「敵はまだ艦載機を展開してないからって油断するなよ」

 「わかってます」









 「火炎直撃砲発射準備完了しました」

 「よし、次はあの敵艦を狙え」










 後続艦『土佐』轟沈!

 (こちらに矛先を変更してきただと!?)

 「司令、こまめに変針し、敵の弾着計算に揺さぶりをかけましょう。
      弾道が読めない以上、不規則な変針しか回避のしようがありません」

 「左回頭急げ!」

 「了解、全艦左一斉回頭」

 「いや、回頭は本艦だけでいい」

 「は? 戦隊旗艦である本艦が単独で針路変更しては後続艦に混乱が」
    
 「死にたいのか貴様は! さっさとしろ! ……そうだ、偽装爆炎も展開しておけ」

 「りょ、了解」














 「『薩摩』より入電です」

 「メインパネルにつなげ」

 「すみません。艦橋と機関部に直撃を受けました。
   火器管制機能も低下し、戦闘に支障が発生してます」

 「それは大変ですな」

 「申し訳無いですが戦闘続行は無理です。このまま戦線を離脱します











 「左翼の敵はそんなに手強かったのでしょうか?」

 「……多分、親戚の金魚が病気なんだろう

 「はい?」

 「森、加藤に通信繋げ。“敵空母を撃破したのち、左翼の援護に回れ”だ」

 「了解」













 「空母の次は戦艦か。大物食いの連続ですね」

 「それだけ味方が苦境っていうことさ」

 「そんなことはわかってますよ」

 「一足先にいかせて貰うぞ。戦艦部隊に攻撃を仕掛ける。加藤隊全機続け!














 「敵機来襲!」

 「かまうな。適当にあしらっておけ。敵の息の根を止めるのが先だ」










 「コスモタイガー隊、敵戦艦群に大打撃を与えた模様

 「よーし。これでアンドロメダが突入できるぞ」













 「敵旗艦を捕捉したわよ」

 「よし! 火気管制システム、戦闘モードへ移行

 「いよいよですな」














 「敵艦接近中! 近距離砲戦を挑んでくる模様!」

 「小癪な。こうなっては火炎直撃砲は役に立たん。砲撃用意!








 「くそ、逃げ回られてなかなか攻撃ができないぞ」

 「敵艦は本艦より下側に占位して一方的に攻撃するつもりですぞ」

 「うむ。それなら本艦も急速下降し、敵を射界に捉えるぞ。
   機関出力では負けるはずがないからな」







 「敵艦を射界に捉えたわ」

 「よし、第1、第2主砲撃ち方始め! 艦首ミサイルも連続発射だ!」

 「これは……」

 「……今はそっとしておいてあげましょう」 













 「よし、敵艦を大破させたぞ。この調子で畳み込むぞ

 「ダメです。エネルギーがありませぬ

 「な、なんだと!?」

 「ヤマトよりも大きい51サンチ衝撃砲であれだけ連続して砲撃したのです。
   予備のエネルギーパックも使い果たしてしまいました」

 「他に攻撃手段はないのか!?」

 「本来ならエネルギーが回復するまでの間はミサイルで時間を稼ぐところですが」

 「さっき全部ぶっ放しちゃったわね」

 「……どうすればいい?」

 「エネルギーが回復するまで逃げ回りましょう」








 「敵艦が反転し、逃走していきます」

 「いかがなさいますか?」

 「決まっておる。追撃せよ」







 左舷後部に被弾! 第1装甲板大破!

 「エネルギーの回復はまだか?」

 「回復しましたぞ。3斉射ほどいけますぞ」

 「よし、応戦開始だ!」













 「敵艦反転、砲撃してきます!」

 「司令、ここは危険です。早く御退艦を」

 「うぬぬ、忌々しい奴らめ。やむをえん。恥を忍んでここは撤退だ















 「よし! 敵旗艦を撃破したぞ!」

 「うわああああああああああ!! なんたることだあああああ!!

 「ど、どうした孔明、急にそんな大声だして」

 「最も恐れていた事が起きてしまいました。この孔明、一生の不覚です」

 「な、何だそれは? 新たな敵増援でも出」

 「まさかセロ殿が敵旗艦を撃沈させるとは!

 「は?」

 「“アーーーッ!な人”が勝利に貢献した宙戦として歴史に残ってしまいます!

 「おい!」

 「うぁあああああ!!!!」 

 「そもそもお前が考えた作戦だったろうが!

 「私の作戦にはまだ続きがありました

 「……おおかたの予想はつくが聞こうか」

 「敵旗艦と交戦した本艦は、セロ殿の健闘(?)むなしく、アンドロメダは大破炎上、
   退艦を促す我らの願いを退け、艦と運命を共にするセロ殿












▲燃え盛る艦橋に残るセロさん(イメージ図)






 「おい!

 「涙ながらに脱出した我々は、ナギ殿か蒼皇殿の艦に乗艦し、
   亡き君主のために仇討ちを行い、無事それを達成する、
というものでした」















▲セロさんからの言葉を一言たりとも聞き逃さないようにする配下一同(イメージ図)







 「それをまさか、このような形で崩されるとは!!」

 「孔明、いい加減にしろ! 弥生先生からも何か言ってやってください」

 「孔明君、貴方間違ってるわ」

 「そうだぞ。弥生先生、もっと言ってやって下さい」

 「セロ君が空気読めないのは今に始まったことじゃないでしょ。
   それを考えに含めなかった貴方の思慮不足よ


 「な!?」

 「確かに……それがしの思慮不足でした

 「ちょ、弥生先生まで何を














 土星圏での戦闘報告が来ました。海戦に勝利し、来寇した敵艦隊を見事撃滅したそうです

 おお、来たか。ナギさんの艦隊運用か? それとも腹黒の姦計で敵を陥れたか?

 「それが……ナギさんは周辺艦艇の掃討に忙殺、蒼皇さんは戦闘途中で戦線離脱だそうで、
   敵旗艦を撃沈したのはセロさんだそうです

 「………そうか」

 失礼します。隊長、例の作戦の件ですが

 「ゼネゲル、良いところに来た」

 「なんです?」

 「今回はお前の練習も兼ねて、この土星沖宙戦の戦史執筆を任せる

 「え? ちょ、ちょっと何です、急に!?」

 「それじゃあちょっと出かけてくる。後は任せたぞ」

 「え? た、隊長!?














今回取り上げた作品はプレイステーションソフトの「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」

その終盤シナリオの
「土星近海・絶対防衛圏」が舞台です


アニメ「宇宙戦艦ヤマト2」で大規模な艦隊戦が繰り広げられ、ファンの間でも評価の高い

戦いでもあった
「壮烈・土方艦長の死!」がモデルとなっているこのシナリオは、ここまで

細かなミッションをプレイし続けたプレイヤーに対してのご褒美とも言えるものでしょう


このシナリオに関してはクリアだけを目的とするならヤマトにワープを行なわせた後、

『宣戦布告』で敵をとことん誘い込み、コスモタイガー隊による通称八艘跳びを行なわせる

とあっという間に敵旗艦を撃沈できたりします

普通にプレイすると遅くても戦艦2隻、巡洋艦1隻程度が火炎直撃砲に食われるぐらいの

時間でクリアが出来ると思いますので特に小難しい事は意識せず楽しむのが良いと思います

なお、
アンドロメダ、駆逐艦を直接戦闘で操作できる唯一のシナリオでもあるので、

これらで直接戦闘をとことん楽しむのも一興です

艦船で敵旗艦を撃沈する際は、何気に艦首下部に主砲のある駆逐艦がとても楽だったりもします


あと、アンドロメダで敵旗艦と戦闘になった際は、エネルギー切れにはご注意を。

一応、外れ弾をほとんど出さずに命中させた場合、予備エネルギーパックを使い切る前に

撃沈することは可能ですが、射撃タイミングが自動なのでよほど操艦がうまくいかない

ことにはエネルギーが不足します。





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