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『サヨナラだけが人生だ』
~漢詩【勧酒】~ より
意訳:井伏鱒二
今から出会うというのに
約一年ぶりの、喜ばしい再会だというのに
何故だか不意にこのフレーズが過ぎり、そして脳裏から離れなかった。
毎回最後の心意気で博多に臨み、
毎回これが最後で無い事を祈りながら別れ、
そして今回も最後で無かった事を心から感謝しながら、
再会を喜び合う。
これが、柳の長剣オフ会。
であるが、
今回は敢えて”最後”のフレーズを口にはしなかった。
隊長が毎回のように笑う。
隊長 「全然ファイナルじゃない、ファイナルファンタジーですねw」
柳 「詐欺呼ばわりされるのもシャクなので、今回は最後って
言いませんw」
だが、今回はFF、ファイナルファンタジーではない。
ロマンシングサ・ガことロマサガ。
もとい、ロマンシング佐・賀こと、ロマ佐賀である
そして舞台は、昨今長剣HPを賑わす【佐賀競馬場】。
日本ダービーや有馬記念といった、華やかな”中央競馬(JRA)”で無く、
古き良き日本の賭博場、”地方競馬(NAR)”である
隊長 「ウサギノワルツやマインダダが出るなら1万は出す!」
柳 「知ってる競走馬なんて・・・一頭もいねぇよw」
カワウソ 「”漢の勝負”、受けて立ちましょう・・・競馬には
そんな熱量は無いですけどw」
真夏の佐賀競馬場を舞台に、3人の馬券師(!?)が集結する。
佐賀競馬の経験値と変な馬名に引き寄せられて、
唸るか閃き。
我らが最終皇帝・ガードリーダー
当たらないけどガチ予想の自称理論派
だけど、当たらないw
有無も言わさず傍若無人ダンターク・柳
ホールで鍛えたギャンブルセンスと謎知識所以の
オカルト炸裂なるか。
帽子の雰囲気はモール族・カワウソ
今、決戦のファンファーレが佐賀競馬場に鳴り響く!
第2019弾
ロマンシングサガ
Part②
≪スライムは仲間になりたそうにこちらを見ている≫
2019年 8月11日。3人を乗せたカワウソさんの愛車は、
博多を抜け佐賀へとひた走っていた。
≪からのシャイニングフィンガーw≫
柳 「博多から佐賀ってどんくらいなんですか?」
隊長 「原付で1時間ちょっとかかりますねぇ」
カワウソ 「バイパスとか危ないんじゃないです?」
※道中、原付で走りたいとは到底思えないバイパスがあります
隊長 「ハイスピードで流れる車も危ないんですが・・・」
隊長 「かと言って路肩に寄り過ぎると”ヒートロッド”に
ヤられます(汗)」
※ヒートロッド=路肩に飛び出た枝葉の事
柳 「ヘルメットが無ければ即死やねw」
カワウソ 「原付じゃなくて、車の方がいいんじゃ
ないですかw?」
カワウソさんの運転は軽快だ。
以前も書いたが、相変わらずカワウソさんはカーナビの類いは
全拒否ドライブ。
記憶力と方向感覚と道路看板のみでハンドルを切る。
カワウソ 「あんなモン(ナビ)は女子供が使うモンです」
逞しいったらありゃしないw
≪恐竜ハンターinゲーセン≫
モール族っぽい帽子、カワウソさん。
そんなカワウソさん、正直なところ競馬に興味は
さほど無いハズだ(苦笑)
根っからの競馬好きのワタシと、急造ながら熱烈佐賀競馬好きの
隊長にお付き合い頂き、心から感謝です。
だがそれでいて、事前の打ち合わせでの、この発言。
カワウソ 「勝ち負けよりも、プレイ日記映えする愉快な事故や
奇跡が起こればいいですがねぇ」
このフレーズを受けて、柳は表情を綻ばせつつも唸ったものだ。
『さすが分かってるねぇ~、カワウソさんはw』
てか、何体獲る気だこの人はw
さておき、
勝ち負けよりも、楽しいかどうか。
≪長剣オフ会心得≫
それが重要だ。
柳 「馬券は勿論収支勝負しましょう。敗者には罰ゲーム!」
柳 「盛大にブチ当てて中洲にデスバレーボムじゃ!」
柳「くわぁぁ~勝ちてぇ~!勝ってプレイ日記に”さすが俺”とか
書きてぇ~!!」
それに比べてワタシのこの雑念大盛り煩悩炸裂っぷりよw
柳 しかし・・・隊長が競馬に、しかも地方競馬に
ハマるなんてなぁ」
隊長 「自分でも驚きです」
隊長 「数年前まで、副総裁が競馬するのを、”フンババの運動会”
くらいに言っていたのが信じられませんw」
柳 「なんだよフンババってw」
カワウソ 「そう言えば、丁度先日ディープインパクトが
死んじゃいましたねぇ」
柳 「おぉ!よくご存じで!」
カワウソさんからタイムリーな競馬ネタが振られ、
ワタシは嬉しそうに声を上げた。
この日に向けて、競馬ネタにアンテナを張っていたのだろうか。
こういう気配りが出来る人なんだよなぁ、カワウソさんって。
柳 「隊長が競馬にハマって、一番驚いているは
間違いなくワタシだと思う」
隊長 「ええ、ウマ娘(アニメ)の影響力は絶大です」
隊長が競馬にハマった最大要因はアニメ、ウマ娘である。
決して柳の競馬普及活動なんかじゃないw
これだけは、念を押して強調しておきたい。
柳 「って、ゲームの方はどないなっとんじゃいw」
カワウソ 「どういう事です?」
隊長 「出る出ると言いつつ、何年放置されてるんでしたっけ?」
柳 「ホンモノの超上級民族(JRAの馬主達)の逆鱗にでも
触れたんじゃない?」
隊長 「それじゃあアニメの二期も無いですかね~」
誤解無く言葉を継ぎ足しておくと競馬にハマったという事より、
あの偏屈な趣味嗜好を持つ隊長が、あの歳で
新しいジャンルに目覚めたという事が何より驚きなのであるw
いやまぁ、完全に余計なお世話だが・・・。
≪懐かしのダダルマー会戦≫
この人、この先の人生もずぅっっっと
レトロゲームとエロゲーやって戦争映画見て
『レベンディックぶわんざぁぁぁいぃ!!』って叫んで・・・
そんな不変な人生を生きて行くんだろうって、
思ってたじゃないですか。
思ってましたよね?ねぇ?
それがここに来て新しい趣味?
それが例え車や自転車、登山やゴルフだったとしても驚いたろう。
それがよりにもよって競馬。
それも、よりマイナーな地方競馬とはw
隊長 「ここでもマイナー好きの血がw」
柳 「全く、なんで地方なんじゃw普通は中央競馬だよw」
そこだけはブレない、外さない。
さすがガードリーダー隊長だ。
さてさて予備知識として、ごく簡単に地方競馬(NAR)について
説明をしておきたい。
(興味のない方はスルーでどうぞ)
≪ナイター競馬は地方競馬だからこそ≫
ザックリと言ってしまえば一流馬の舞台である中央競馬で通用しなかった
競走馬達が都落ちしてくる舞台、それが地方競馬だ。
プロ野球で言う、NPBと独立リーグのようなものだと
理解しておけば間違いは無い。
実力差は残酷なほど明確で、中央で大敗したウマであっても、
佐賀初戦では一番人気を背負い他馬を圧倒する事も
珍しい事では無いようだ。
正直、隊長がハマるまでさほど興味も無かったが、
知れば知るほど味わい深いジャンルだと思う
大切に使われ上を目指しているウマもいれば、
とにかく数を走らせる為にそれこそ馬車馬の如く
使役されているウマもいる。
中央から都落ちしたウマ、最初から佐賀のウマ、
他の地方競馬から流れてきたウマ、それらも多種多様。
様々な人間模様、そしてウマ模様。
そんな数多いるウマの中から数頭、なんの因果か引き寄せられて
身銭を切って馬券を購入
ささやかな夢と希望を乗せ、レースの行く末を見守る・・・。
『競馬が人生の比喩なのではない。人生が競馬の比喩なのだ』
~寺山修司~
とかく、競馬と人生は重ねて語られる事が多い。(ホントに)
歳を重ねるにつれて、華やかな中央競馬より
哀愁漂う地方競馬の方が、どこか琴線に触れるような気がするのは、
やや気取り過ぎだろうか。
まぁ、小難しい能書きを垂れずに、純粋に博打として
楽しむのも全然アリですがねw
ギャンブルとしての側面とスポーツとしての側面。
この両輪が揃ってこその競馬であり、
その片方を否定する事は競馬そのものを否定する事だと思ってます。
ただ、
この佐賀競馬ですら通用しなかったウマがどこへ流れて行くか。
これはなかなかにシビアな問い掛けだと思う
以前、柳は隊長へこんな言葉を送った。
『ひょっとすると、負け続けると唐突に最後が来る
かもしれません』
『だから毎回が最終決戦ですね』
毎回が、最後・・・。
そう、オフ会に取り組むワタシの姿勢と同じだ
だからか、と自分は合点する。
辛い別れがあった。
しかし、だからこそ結ばれた縁があった。
隊長も言う。
『あの馬のお陰で、佐賀競馬との縁が結ばれました。
感謝しか無いです』
~花に嵐のたとえもあるさ サヨナラだけが人生だ~
(花が開けば風雨で散ってしまうように 人生には別れが
つきものなんだから)
人と人、人と馬、
そして勝ち馬券、外れ馬券ですら
一期一会なのである。
人生同様にまさにロマンシング!
奇妙な縁に感謝しつつ、
車は佐賀競馬場のパーキングに滑り込んだ。
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隊長 「フジオカさんも競馬やるんですっけ」
柳 「東京競馬場に何度か一緒に行ってますよ。ダービーとか」
あれは2010年の日本ダービー。
揃ったメンツは史上空前。しかし、レース内容は最低と言っても
差し支えない妙なダービーだった(苦笑)
隊長 「馬券の結果は?」
柳 「沈んだよ」
勝った馬は7番人気エイシンフラッシュ
全くのノーマークだったよ(涙)
カワウソ 「フジオカさんはギャンブル全般やるんですか?」
柳 「いや~博打も女遊びもせんような、まぁツマらん奴ですよ」
隊長 「いやいや、フジオカさんが副総裁みたいな人じゃなくて
ホント良かったです」
柳「へ?どゆこと?」
≪フジオカ&柳≫
隊長 「二人とも副総裁みたいなバケモノだったら
相手しきれませんよ(汗)」
柳 「無礼を抜かすなwこんな紳士的な後援者が他におるかw」
隊長 「フジオカさんがあんな常識的で普通な感じの人で、
博多組は安心したんですからw」
隊長はあんなヤツを常識的と言うけれど・・・
◆
ワタシの方がよっぽど常識的です(断言)