佐賀競馬場訪問の、少し前・・・







柳は同じ地方競馬の浦和競馬場で競馬を楽しんでいた。

ごく私的な見解だが・・・地方競馬場はイイw





≪東京競馬場≫


大レースで盛り上がりたい!

綺麗な競馬場でのんびり散歩したい!


といった健全な願望より、





≪競馬場内の赤提灯コーナーw≫


博打に集中したい。

買うのも良いけど、むしろ飲みたい。酒持ってこんかい!

といった淀んだ願望の方が強い方は、間違いなく地方をオススメ。

純粋に、地方はパドックやレース場といった、人と馬の距離が近い。

競馬がもっと好きになれる場所、それが地方競馬場。





浦和競馬場は街中に突如として出現する。

住宅街を通り抜けて、馬が厩舎から競馬場を歩いていく。

なかなかの異空間だw

対して、今回の主役佐賀競馬場は・・・






柳 「山だな。てか、周囲全部山じゃんかw」


緑に囲まれた秘境。

昭和の空気感未だ健在、施設老朽化なんのその。

それが佐賀競馬場だ。








第2019弾





ロマンシングサガ


PartB








柳 「入場料は・・・」


隊長 「100円ですよ♪」


カワウソ 「安っw」





≪自動改札になってます≫


柳 「自動改札か。戸田競艇もそうだったなw」


余談だが日本一の競馬場、東京競馬場では対面での

”もぎり”です







G1レースの日だと綺麗なお姉さん達。

通常開催だといかにもなバイト連中に格下げ。

こういうの分かり易くて好きw




カワウソ 「お〜、色々イベントとかもやってる。あ、

これ見たいな〜」



隊長 「どうぞどうぞ。自分らは競馬してますからw」


柳 「まずは競馬新聞だな」


隊長 「2種類ありますよ」




という事なので、隊長、柳が各々購入







≪←隊長用・柳用→≫


柳 「くはぁ!シブい、渋過ぎる!なんだこの作り!?

まるで
昭和のカレンダーやないかいw」


見た目は渋くて中身は充実。

”日本一”の煽りは伊達じゃないw



柳 「騎手リーディングが表紙に載ってる・・・ん?」









柳 「え?これ19人しかいないの?19人でレース

回してるって事?」



隊長 「そうですよ〜。上位騎手には素直に従わないと

佐賀では勝てないですよ♪」


勝利数を見れば、トップの騎手が2位の騎手にダブルスコアを

付けている。

しかも連対率5割w?

笑えてしまうくらいのとんでも無い数字だ





柳 「いや〜地方競馬感ブリバリやな!たまらん!


隊長 「結構子供たちもいますね。夏休みだからですね〜」





カワウソさんは一足先に指定席へ。





≪指定席内からの風景≫


空調の効いた指定席はこの日無料開放。

ありがたい。

酷暑とまでは言わないが、この日も佐賀は暑かった。

馬は寒さに強く暑さに弱いハズだが、大丈夫なんだろうか。



柳 「(これだけ暑いと牡馬は力を発揮出来まい・・・となると、

ここの出番は
好調を維持してそうな牝馬だな)」


と、生半可な知識を動員し始める柳。


『夏は牝馬』とは、有名な競馬の格言ではあるが、

それだけで当たれば苦労はしないw






そうこうしているうちに、レースが始まり場内実況が聞こえてくる。

地方競馬ライブでさんざん聞いた、あの声だ。





≪右:中島英峰アナ≫


柳 「おぉ!この声!佐賀競馬の実況だwこの声が

生で聞けるなんて軽く感動だなぁ♪」



まずは実況を楽しみながら、馬券未購入のレースを眺める。

まさにスポーツ観戦といった趣き。

実に優雅だ。





≪多分、マジでこんな顔付きしてる≫


が、目の端ではレースの展開を追いかけている。

内が有利か、外が伸びるのか。

前が残るのか、差しが決まるのか。


柳 「・・・やっぱ前残りかな?小回りダートだしな」





そんな感じで馬券勝負開始。といっても、遊びの域を

脱しない予算3,000円の5R勝負だ。





知っているウマ名前に惹かれたウマ複勝を中心に

購入する隊長。命中率重視の買い方だ。

”守りのガードリーダー”

手堅い運用は、競馬でもブレがない。




隊長 「オリジナル馬券入れです♪」


柳 「ほ〜う・・・って」






柳 「まさかのフジオカダッシュかよw」






昔はソフトテニス部、現在デ部でお馴染み、

ダッシュできないフジオカの名を冠したフジオカダッシュ。

隊長のセンスは計り知れないw





クソ真剣に競馬新聞を睨み付ける柳。

オフ会を楽しむ余裕をハナから無くしているw





柳 「競馬、そして競馬新聞は推理小説なんですよ」


隊長 「はぁw・・・?」


柳 「競馬新聞を読むと、
怪しげな証拠ミスリードを誘う

伏線
がいくつもあるでしょう。ほらココ。コレも」


隊長 「へぇへぇw」


柳 「こうやって読み込んで真犯人を突き止める。

それが競馬予想ですッ」








柳 「が、
なんだこの父馬は?聞いた事も無いよう

なのが混ざってるな(苦笑)」





≪香港名:龍王ことロードカナロア≫


マイナー種牡馬の産駒に加え、キングカメハメハやロードカナロア、

ハービンジャーやステイゴールドといった

JRAでもリーディング上位の産駒が馬柱に名を連ねている。






≪ウサギノワルツの父 フリオーソ≫


またその一方でフリオーソ、エスポワールシチー、

スマートファルコンといった

いかにもダートで活躍しそうな往年のダートの雄達の産駒もいる。


柳 「うぐぐ・・・なんも分からん(汗)


・・・この文を書いていて思ったが、かなり予想の迷宮に

迷い込んでいたな、ワタシw







一方のカワウソさん 悠然たる構え。

何を根拠に予想しているのかは定かじゃないが、

配当の大きい三連複を中心に攻めた馬券を購入。

ホールで鍛えた勝負勘が疼くのか、堂々たる勝負師であるw






カワウソ 「こういうのはな ビビったら負けだ」


柳 「張の旦那やないですかw」






そして気付くと何かを食っているw

これもオフ会恒例の風景。


画像は焼いたカレーパン。

佐賀競馬は、何でもかんでも焼いてくれる売店が

有名なのだとか。


カワウソ 「柳さんも何か食べますか?」


柳 「馬券が当たるまで何も食わん!」





≪佐賀競馬場フードコート≫


オフ会前は『佐賀競馬場B級グルメ探訪がしたい』などと

言っていた柳だが、完全にギャンブルモード。

勝てば焼肉、負ければメシ抜き。

この覚悟こそがギャンブルだ!



カワウソ 「そう言わず、これど〜ぞ♪」


柳 「へい?」





≪酷いツラだなw≫


柳 「うめぇッ」


隊長 「相変わらずヒデェ顔してますね(苦笑)」


そうこうしているウチに、隊長の複勝馬券が命中。

命中は立派だが・・・配当は限りなく低いw






柳 「お〜立派な雑魚だぞ、隊長」


隊長 「クソ〜」


・・・こうは言っているが、

ハズした柳に言われたくはないだろうw






メシは食わぬが茶は啜る。

暑いわ叫ぶは喉は枯れるわで給茶機フル稼働。


隊長 「ほれ。柳、お前の水筒も昨日からカラだろう」


柳 「知っていたんですか隊長」






柳 「うめー!!水がこんなにうまいもんだとは!」

(飲んでるのは茶だがw)


隊長 「お前たちも水筒にためておけよ」

(言ってるだけ。実際にためるのは禁止されているw)


とまぁ、毎度お馴染み戦記コミックトークは競馬場でも絶好調。

『戦記コミックと競馬の相性は抜群だ』と笑い飛ばしていた我等は、

実にめでたい人種だ。


柳 「カワウソさん何から狙ってるんですか?」


カワウソ 「こんな感じで」


柳 「う・・・
相変わらず強気の三連複ッ


隊長 「さすがギャンブラーですねw」






柳 「それはそうと、隊長の親父殿の三連単勝負、

あれは早いとこヤめて頂いた方が正解かと思いますが・・・」



隊長 「ん〜・・・暫く見守っていて下さい(苦笑)」






≪上:真の指定席こと馬主席≫


カワウソさんは依然、暑さを嫌ってか指定席でレース観戦。





一方、隊長&柳はレースの度に席とコース前を行ったり来たり。

理由は簡単、

レース中に叫びたいからだw

余談だが、東京競馬場でこの右往左往をすると

あまりの広さに結構くたびれる。

馬券を外しまくると尚くたびれる。


佐賀なら、馬券がかすりもしなくてもそんなにくたびれない

良い競馬場だw


柳 「レース中の掛け声は、まぁ2つ覚えればOKやね」





柳 「差し馬には”差せ!”逃げ馬には”そのまま!”


叫ぶだけで楽しくなるから是非叫びましょう。



・・・ただこれだけは言える。





ぎゃあぎゃあ叫んだって、当たりハズレは関係ないw







柳 「はいダメね〜全然ダメね〜全くダメね〜。

うけけけけけけ(錯乱)!



隊長 「お、また複勝が当たりました。配当は全然でしょうけどw」



配当は低いが、コンスタントに複勝を的中させる隊長。

柳は単勝、馬連、三連複と色々試すも至近弾が精一杯。

そして、競馬では惜しかろうとなんだろうと、ハズレはハズレだw






カワウソ 「獲りました」


肩を落として席に戻ると、カワウソさんが三連複を当てていた。

配当は15倍以上。

いやマジかw




柳 「うへぇ・・・狙い方が素人じゃ無ぇ(汗)


カワウソ 「ンフフ。上手くいきました♪」


ビギナーズラックとは違う、狙って当てた馬券だけにお手上げ。

これでもっと競馬を覚えたら敵わなくなるなw





レースの合間にパドックに出向く。スタンドから覗くとこんな感じ。

どうやらパドックの直ぐ傍らが厩舎、なのか?

馬が近い。素敵に近い。





パドックの出馬表が手書きだw


柳 「たまらんスね、このローカル感w」


隊長 「ん〜、今日は1つしか
横断幕が出てないなぁ」


柳 「アレは騎手の横断幕か。
ウマの横断幕なんて

他に出てたりするんですか?」


隊長 「見た事無いですね〜。そもそも、横断幕自体が

珍しいですから」



柳 「じゃあ、
競走馬の横断幕出すのは隊長だけなんスかw?」



横断幕を出す者同士で、ささやかな交流が有るとか無いとか。





柳 「向こうは絶対に隊長の事を筋金入りの競馬ファンだと

思うでしょうね」


隊長 「それがまさかこんなクソニワカとはw」





パドックの見方は競馬のプロでも難しい。

「歩き方が〜」「馬体が〜」「馬体重が〜」

などと、ああでもないこうでもないと隊長に語ってはみたが、

参考になるわけでもなく





柳 「あ・・・あべしっ!!


軸が来ても紐が来ない。

軸が来なくて紐同士がやってくる。


そもそも、軸も紐も来やしないw





≪競馬っぽい帽子 買値100円w≫


柳 「しっかし・・・当たらんなぁ(苦笑)








外し続けて4戦目(第6レース)。残るはこのレース含め2R。

そろそろマジで当てたい!


柳「当ててぇ!全弾不発で広島に帰れるか!」


カワウソ 「へ〜。競馬新聞に”荒れそう”とか”固く決着”とか、

レースの傾向予想も出てるんですね〜」


柳 「(聞いてない)このレース・・・2番で勝負ッ






父ルーラーシップに惹かれたのか、ブラウンモッソという名の

4歳牝馬に目が留まる。





いつだかのプレイ日記、”好きな競走馬”で挙げた馬、

それがルーラーシップだ。





柳 「未勝利馬だが、能力はありそうだな・・・」


相手は本命馬で鉄板だろう。

競馬新聞の本馬の見解は・・・



『前走は出遅れ+大外回っての5着』

『スタートを出れば巻き返し十分』



柳 「うんうん、俺もそう思う!」


厩舎コメントは・・・






『前走は出遅れが全て。それがなければ、結果は

違っていただろう』



柳 「・・・こいつしかいねぇ。2番と心中ッ!


馬券を手に、出走まで束の間思いを馳せる。

出遅れ・・・ほろ苦いワンフレーズだ。






何故か長剣プレイ日記で数回取り上げられた”ペルーサ”。

彼も出遅れ癖で出世し損ねた一頭だった。





世代最強の一角と見込まれるも、ダービーで痛恨の出遅れ惨敗。

そして同年、天皇賞(秋)




ワタシは東京競馬場のスタンドで、スタートの瞬間、

「ペルーサ!ペルーサ!」と叫んでいた。


また出遅れるのか。

いや、今回こそスムーズに出るのか。






結果は見事な出遅れ。

スタンドの方々から「あぁ〜あ・・・」とため息が漏れたのを

鮮明に覚えている。

(結果は猛然と後方から追い込んでの2着だった)


競馬って、競馬歴が長くなればなるほど楽しみが増える。





≪出遅れ・・・というか襲撃≫


思えば、あの最強世代とも言われた2010年クラシック世代には、

もう一頭出遅れ癖が有名な一頭がいた。

それでいて、力は図抜けており後方から豪快に差して勝ってしまったり。


柳 「・・・あれ?」


そう、その一頭とは・・・


柳 「ルーラーシップじゃないかよ、おい(汗)」







2012年の有馬記念。

ゲート内でウィリーしながら出馬したあの雄姿は忘れないw



柳 「娘に出遅れ癖が遺伝しとるやないか〜いw


・・・え?

遺伝しちゃってるの?アレが?



柳 「オイオイオイオイ!?」


隊長 「出走ですよ〜」







柳 「ぎゃあああ!?
出遅れ〜!?


冷静に見れば出遅れというか、単にダッシュがつかない

程度にも見えるが・・・

とにかくスタートで後手を踏んだ柳の本命馬



柳 「さ、差せ〜!差さんかぁぁぁいぃ!


隊長 「あぁ〜全然ダメっぽいですねw」





【出遅れ癖のある馬を軸にしてはならない】


昔々に肝に銘じた戒めを、今になって思い出す。

競馬は記憶力と決断の遊びであると、心底身に染みた

敗戦だった(苦笑)


柳、的中無しで佐賀競馬最終決戦編に続く。



PartCへ


TOPへ戻る





















毎回博多の方々にはお土産を頂戴しております。

感謝すると共に、本当に恐縮しております。

ありあがとうございます。






今回隊長から頂いたのは、なんと【蹄鉄】


実際使用されていた物だとかで、

これまで頂いたお土産の中ではエロDVDに次いで

最も嬉しい逸品でした。


余談ですが、西洋では蹄鉄は厄除けのお守りとして

言い伝えられています。

なんとも気の利いたプレゼントではないでしょうか。





カワウソさんからは文庫本に加え、オフ会中に

わざわざ購入頂いたゲームとDVD


カワウソ 「絶対面白いので是非見て下さい♪」



とのオススメして頂いたDVDは、過激な密着取材で

有名な
TV番組。

『確かにコレは凄いなw』と、存分に楽しませ貰いました。



・・・が。






鑑賞するや間もなくして、その番組の【やらせ問題】が発覚し、

番組はどうやら打ち切りに(汗)


カワウソさん、チョイスがタイムリーかつ神がかってます(苦笑)