≪勝者と敗者≫


ロマンシング佐・賀ケイバ。

馬券対決は終わったが、幻の最終決戦が残っていた。

懐かしの筐体型競馬体感ゲーム。





【ファイナルハロン2】


”隊長vs柳”、仁義なき戦い勃発である。





柳 「おっしゃあ!
筐体がブチめげるほど豪腕で

追っちゃるけぇの!」


隊長 「結構バランス取り辛いですね〜。しかも、なんか

壊れてませんかw?



柳 「あかん!
全然まともに走れんw!


カワウソ 「二人とも全然ダメダメですよw」







最後の直線、熱のこもった激しい追い比べ!

・・・と、なれば盛り上がったんだろうが、実際は二人して

ボロクソw



柳 「き・・・騎手って凄いんスね(汗)」


スタートで出遅れペースはハチャメチャ。

ポジション取りにしくじり直線は全く伸びず。

テンも中も終いも全部駄目w





≪超光速≫


仮に騎乗したのがディープやタキオンでも負けてたわw

もし次があるなら馬券圏内・・・

いや、せめて掲示板くらいの結果を残したい(苦笑)









第2019弾





ロマンシングサガ


PartD







帰り道で遅めの昼食を。店の屋号が【カツ丼大将】


柳 「カツ丼が大将なら、海鮮丼なら元帥ですかね」


などと、今読み返してもワケの分からない事を言いながら

カツを喰らう。


カワウソ 「てか、カツ丼ってゲン担ぎに勝負の前に

食べるんじゃないですかね」



柳 「確かに。終わって喰ってもしゃあないわw」


隊長 「うめぇ!カツ丼うめぇ!」





隊長の好物。それこそカツ丼です。





玉子焼きが嫌いという隊長であっても、

カツ丼の卵とじの卵なら美味しく食べられるのだとか。

なんのこっちゃw





食べ物と言えば、この旅はやたらめったら美味しいモノを

頂いたオフ会だった。







毎度お馴染み”焼肉”





≪恐竜の如く貪り食うべしッ≫


90分食べ放題で、85分間は喰い続けていた・・・

と思ったが、何故か隊長が首を傾げる。



隊長 「なんか・・・今回はあんまり食べないですね?」


柳 「はぁw?マジで言うてますw?」


カワウソ「ん〜なんか前回の方がもっと食べてたような

気がしますね」



二人はワタシをダイソンの掃除機か何かと勘違い

してるのだろうかw?



隊長 「副総裁と言えば肉、生肉ですよw」


柳 「いくらわしでも限度があらぁw」





こちらも恒例となりつつある”わらび餅”

何度でも紹介したい。

モナカに挟んで食べる、これが博多スタイルわらび餅だ






『何故モナカに挟むのか?』

という由来になるほどと頷きつつ、隊長やカワウソさんが

「子供の頃から何度も食べてるんですよ〜」と話す。

すると、店主は「ありがとうございます」と、笑顔を浮かべ表情が綻ばせた。

わらび餅は、そんな店主の素朴な人柄が滲むような、

優しい甘さだ





わらび餅とセットで、こちらも懐かしの味、ラムネは欠かせない。

画像にあるのは、店主お手製のラムネ開封機(ビー玉落とし)だ。




いつぞやの駄菓子屋でもそうだったが、この二人の人柄が

自然と心温まる雰囲気を作ってくれる。


博多の土地柄もあるのだろうか?

旅先でのこんな体験は得難い。実に得難いよ。





こちらは前回からのリクエスト”むっちゃん万十”


柳 「これは、何が”むっちゃん”なんですかね?」


カワウソ 「ムツゴロウのむっちゃんですよ」


柳 「なんと、そうキたかw」





率直に言えば、ムツゴロウの形のたい焼き。

それがむっちゃん万十だ。


カワウソ 「ホントは真夏より冬とか寒い時期が美味いんですけどね〜」


柳 「確かに。熱々を頬張る時期じゃね〜わな」





夏は閑散期なのかな?などと思っていたが、

まさかの売り切れ寸前(!)。

カスタードを注文したらこし餡しかなかったよw

他の味も試すしか無いわけで、カワウソさん次回も頼みます!





あとは何と言ってもウエストのうどん。

ネギ、天かす、かしわ、ゴボ天をトッピングしたうどんの旨さには、

とことん唸らされた。





そして、隊長のてんカスの入れっぷりにも唸らされたw

ネギとてんカスは無料でチッピングし放題!

傍目を気にせずブチ込め青春!!


柳 「う・・・旨過ぎ。次回は肉じゃのうて、最初から

このうどんでエエですわw」







カワウソ 「こちらも一緒にどうぞ。”かしわおにぎり”です」


柳 「コイツも旨過ぎだわwウエスト、関東にも出店してくんねぇかなぁ」





≪とりあえず毎回ポーズを決める隊長≫


柳 「なんスかそのポーズ?岩田騎手ですかいw?」


隊長 「はいw?」





≪岩田騎手の通称”HOWEVERポーズ”≫





さて競馬場から博多に舞い戻った二日目の夜は、

近所のスーパーで買い出し。




夕暮れを待たず、隊長の実家で酒宴開始だ♪





≪勝者のポーズ、決めッ≫





≪カワウソさんピザ一枚喰いw≫





≪曹長どのそう言わんで下さい≫





≪これ、買った記憶はあるが・・・食った記憶が無いw≫


・・・食べ忘れたのかな?

酔ってボケてるだけだとしたらご無礼です






≪末期症状≫


また、恐怖の合法ドラッグ(合法ですw)

ストロング・ゼロ投入


隊長 「500o缶を2本くらい飲めますかね?」


柳 「わしなら普通に飲めるが・・・ヤめときw


まさに『勧酒』。





〜この杯を受けてくれ どうぞ並々注がせておくれ〜


隊長、並々飲んじゃう状態に突入。

理性とサヨナラするのも人生だw





≪結構フラフラw≫


隊長 「うぉw
酔った、酔っぱらってきたwなんだこれw」


柳 「ほうじゃろうw変な酔い方するんじゃけぇ」


カワウソ 「隊長、顔真っ赤ですよw?」


柳 「安ぅ酔えてエエ酒じゃけど、量を間違えたら簡単に

トんでまうでw」



酔いのせいか・・・いや、酔いのせいですね・・・








この夜の隊長は、それはもう弱かった。

・・・いや、いつも通りか。






また競馬場以外でも、ゲーセンや銭湯といった

もはやオフ会定番といったイベントが進行。





退屈する間も無く、

あっという間に時間が過ぎ去った二泊三日だった。












移動中だったか、それともゲーム中だったか3人で

こんな会話があったのを覚えている。





カワウソ 「柳さんがこの場にいるのが、なんか普通って感じですね


隊長 「地元に帰省してきた古い友人と会うような感覚ありますよねw」


柳 「なんか特別感が無くてスマンねぇwやっぱ来過ぎかなw?」





確かにそうだ。


『遥々博多にやってきた』


『ネットの中でしか交流出来ない、あの隊長とカワウソさんに

直接会える』


『さぁ、年に一度のオフ会が始まるぞ!』



・・・こんな感慨、とうの昔に無くなっているw






また、今回は隊長のお宅では無く、隊長のご実家で

宿を取らせて頂いた。



隊長 「え〜っと、寝る前に確認ですけど、洗面所はあっちでトイレは・・・」


柳 「知ってますw何度もお邪魔させて頂いてるのでw」


勝手知ったるなんとやら。

おまけに、隊長のご両親からも


「あぁ。何回か来てらっしゃる方よねぇ」


と笑顔でご挨拶頂く始末。

全く、ツラの皮が厚い事この上無い有様だが、人と人の縁というヤツが

しみじみありがたい。
本当に感謝でしかない






・・・ただ敢えて、敢えて申し上げるとすれば、

これが自分自身で積み重ねてきた人の縁だと思うと、

少しばかり誇らしい。


大袈裟な事を言うが、人生捨てたもんじゃないなと、

強く噛み締められる時間だと思っている。






だけれども、

縁なんて吹けば飛ぶような脆弱な細い糸だ。




それこそホント、戯れに買った馬券のようなものだ。

残念だけど、ワタシは自分の人生にその儚さを教わっている。


切れたのか、切ったのか、それとも切られたのか。


その形は様々あれど、切れて失われた縁なんて、

数えきれない程ある。


人と人だけじゃない。人と馬もそうだ





隊長と柳が佐賀競馬に注目して以来、

一体何頭の馬が競馬場から去っていってしまったのか。


だからこそ、人も馬も、今繋がっている縁くらいは大切にしたい。

それがいつ切れてしまっても、せめて後悔だけは無いように。



『サヨナラだけが人生だ』

毎回これが”最後”であると、心の何処かに覚悟を置いたままで





最終日。

この日も猛暑らしく暑い日だった。

〆のウエストのうどんをすすりながら、迫る旅の終わりを

噛み締める。





≪前回マラリアナックル≫


隊長 「次来る時はフジオカさんも是非」


柳 「あんなツマらんヤツ連れて来てもなぁ」


カワウソ 「良ければまた一緒に来てください。今度はまた

違うとこ案内しますよ!」




今回、特に心から思い知らされた。

ワタシだけじゃなく、フジオカまでまた連れて来いと二人が笑う。

恐縮してしまう程に、得難い縁だ。


この縁がこの先も続いてくれればと、それだけを願い

博多を後にする。







競馬。特に地方競馬。

それは、距離感の設定次第では、痛みを伴う趣味だと思う。





あの馬は佐賀競馬にいた。

確かにいた。

そして、もういない。






今回見る事の出来た馬、また、見られなかった馬。

彼等、彼女等は、ワタシが次この場を訪れた時に、

まだいてくれるだろうか。


『これで最後』とはよく言ったものだ。


だけど、そんな言葉をあの二人の姿が掻き消していく。

だから自分は、こう問い直してしまうのだ。





『サヨナラだけが人生ですか?』


別れは訪れる。

必ず訪れる。

だけど、

再会に向けた風は、もう吹き始めている。

雨が降ろうと、逆風が吹き荒れようと顔を上げ、

前を向こう。





そう。

あの駆け抜けていく、競走馬達と同じように。




PartEへ


TOPへ戻る


















さよならだけが 人生ならば

また来る春は何だろう


はるかなはるかな地の果てに

咲いている野の百合何だろう




さよならだけが 人生ならば

めぐりあう日は何だろう


やさしいやさしい夕焼と

ふたりの愛はなんだろう




さよならだけが 人生ならば

建てたわが家は何だろう


さみしいさみしい平原に

ともす灯りは何だろう


さよならだけが 人生ならば 

人生なんかいりません







「幸福が遠すぎたら」


詩:寺山修司