※このプレイ日記のパート6からパート8まではカワウソさんが製作しております。





Q、 スッキとっか♪キライとぉ〜かぁ♪さいしょに〜

いいだしたのはぁ〜♪だっれっなのっかっしっらぁ〜♪






A、ブルージャスティス永田






2019年8月10日 20:50。博多駅から車で10分ほどの

距離にあるゲームセンターグリーンの店内。




レトロゲームの筐体には桜並木を走る抜けるヒロインが

映し出され、
主題歌が鳴り響いていた。


それを眺める男が3人。

1人目 満足そうな表情で笑っている【ガードリーダー 隊長】

最近、競馬サイトになりつつあるゲームサイト“長剣連合”の

管理人にして我らのリーダー。


2人目 感慨深い表情で映像を懐かしんでいる【副総裁 柳さん】

連合内最強の破壊力と優れた文才を併せ持つ“怪物”。


3人目 ときメモに全く興味がないため、ただただ

他のお客様の目線を気にしている【怪しい隣人 カワウソ】

隊長のオフ会相談役にしてハッタリ谷のホラフキン。

(※代表作 ストUのブランカはブラジルちほーのピカチュウ)




『隊長、いい加減 グリーンに来る度にデモ画面

ときメモに変えるのヤメてください。恥ずかしいっす』



『カワウソさん!なに言ってんスか!名曲なんですよ!

皆に聞かせてやりましょう!』



『ずっと聞いてるとノイローゼになりそうなんですよ。

バイト時代に延々流れていた
松崎しげるの

ライオンズ応援歌
以来です。

んで
柳さん、結局この歌詞の「好きとか嫌い」とか

言い始めたのって誰なんすか?』







『原始人やぁぁ!』


どうやら正解は永田ではなく原始人のようです。


そんなこんなで始まった何度目かの福岡オフ会

『ロマンシング佐賀競馬』。

福岡なのに佐賀競馬。


2プレイ100円の鉄拳7が盛り上がりを見せる店内の片隅で、

3人の男たちの宴はギャルゲーの主題歌とともに

開催された。








第2019弾





ロマンシングサガ


PartE






〜福岡オフ会ロマンシング佐・賀競馬〜

カワウソ編

  第一章 近所のアンパンマン







今回のオフ会最大の目玉は『他県への遠征、

競馬3000円勝負』


隊長の発案による実に男臭い企画だ。

この話は2日目になるのでまた後程。




21:30に予約した焼肉まではまだ時間があるので、

サクッと遊べるゲームをすることに。






大人が3人いればなんとかなるだろ、との淡い期待を胸に

クイズゲーム【すくすく犬福】をプレイすることにした。


『名前はいつもの【らりお】で』


『カワウソさん、その名前好きですね』






3人いれば知力も3倍かと思いきや、

運悪く誰も知らないジャンルの問題が続き、

ライフがみるみる無くなっていく。

結局 隊長がミニゲームでカレーを喰わしたのが

原因で
らりおは天に召された。





死因・カレーライス

※らりおこと犬福は辛いものが苦手。クイズに間違えなくても

ミニゲームに負けるとライフが減るクソ仕様。


らりおよ、おまえの時間稼ぎは無駄にはしない。

思う存分、ヴァルハラで隊長を呪い続けておくれ、、、。



らりおの屍を越え、3人は焼肉キングへと向かうのだった。






【焼肉キング 清水店】

2980円で90分 食べ放題。

これだけならばどこにでもあるお店だが、他の店にはない魅力がある。

それは、圧倒的なスピード。


柳さん曰く、同じ焼肉キングでも清水店の早さと

店員の声の張りは異常らしい。(もちろんいい意味で)

あぁ、本場スペインの金網の上の肉が焼かれては消え、

また焼かれては消えていく。

食べるスピードも補充されるスピードもとにかく早い。

肉弾のサブマシンガンに対する大口広げたカービィ。

それは正に需要と供給の黄金バランス。





ちなみに金網といえばバルログステージなので

長剣連合福岡支部では網はそこから取り寄せたもの、

女性店員は網の後ろの元踊り子さん、ということにしている。





残り10分になると、止めとばかりにデザートにシフト。

小さいながらアイスやらゼリーやらを一人で10皿以上

ペロリと平らげる柳さん。

あれ?

杏仁豆腐って荒ぶる神に捧げる生け贄だったっけ?

破壊神様の怒りが収まったところでゲームセット。

今回も大満足で店を後にした。





飯のあとは恒例のお風呂タイム。

舞台は電気風呂の威力に『ア●ルがえらいこっちゃ!』

長剣連合男子の直腸を震撼させた【ふくの湯 花畑店】。

入浴前に店内で少々腹休め。




ゲームコーナーがあると触れずにはいられない、

私の目にあるスロットが飛び込んだ。

『コ、コクッチブラックやぁぁぁ!』




パチンコ、パチスロの演出はパクリパクられが

あたりまえのやったもん勝ちの世界。


そんななかでも、さすがにメジャーなメーカーに訴えられないか

心配になるくらい演出から音楽までパクリにパクリたおした

闇鍋のようなキングオブ悪ふざけスロット。

それがコクッチブラックなのである。




中でもお気に入りは名機『吉宗』の『八代将軍』を模した

『足利将軍』。

、、、足利と言われしても。この雑な感じがたまらん。



1発当てて一笑いほしいところだったがコクッチに

300円以上使うのもアホらしくなったのでギブアップ。

お腹も落ち着いたところで浴場へ。




福岡オフ会の度に参加者のち●こを見ている気がするが、

それはそれで面白いのでよしとしよう。


メイン(?)の電気風呂は相変わらずの衝撃で

『これ、小魚とか浮いてくるレベルじゃね?』と思えるほどだった。

『ぬぁぁぁぁ!?あぁぁっす!!』

隣では柳さんがパパスがゲマにヤられた時のような声で

悶えてる。

健康と拷問は紙一重、、、んなわけないか。



エレキトリックサンダーもそこそこに私は寝そべり湯で半身を

湯に浸からせ何もない天井をぼぉっと見つめながら

翌日のことを考えていた。





明日が本番だ。昼飯は何にしよう?

暑くなりそうだ。熱中症対策せねば。

佐賀まで30キロくらいか?

長時間に運転になるな。気分は浮かれても気を抜くな。

おまえが事故れば全て台無しになるぞ。
 

そのためにはどうしたらいいか?



さっさと寝よう。



満腹感と疲労感で体が鉛のように重い。

あかん、このまま風呂場で寝てしまいそうだ。

今度は体がふわふわしてきた。

寝そべり湯とはこの世の天国か。

でも快適な楽園より刺激的な地獄のほうがいいな。

エッチな女多そうだし。


アウターヘヴンに思いを馳せ

初日のオフ会イベントは終了。
 







〜翌朝〜
 
8月11日 9:30  





『オフ会にわらび餅は外せませんね』


隊長のわらび餅に対する信頼は厚い。

いや【熱い】。

地元が北九州の私と違い幼少の頃よりお世話になっているため

『ガチのソウルフード』なのである。

佐賀遠征前 。旅のお供に、と立ち寄ることにした。


開店までは30分ほど待たねばならない。

しかしシャッターは開いている。


『とりあえず開いてそうなんで買って来ますね』


『いや、みんなで行きましょう。無理を通す時は数で

攻めるんです



隊長を引き止め、柳さんを連れ出し3人でお店へ突撃。

少数とはいえ私以外は筋肉マッチョマンなので迫力充分だ。

勝算はある。

そして白々しく声をかける。


『すんませ〜ん、店開いてますかぁ?』


『あぁ、はぃはぃどうぞ。どうぞ♪何にしましょう』





店の奥から初老の男性が出てきた。

拍子抜けするくらい快く対応してもらい

先ほどまで圧力でなんとかしようとした己を恥じた。


『じゃあ、モナカとラムネ3つづつで。これをプールの後に

食べるのが最高だったんですよ。ほんと美味しいです!

子供の頃からずっと食べてます!』


隊長のわらび餅愛に気分をよくしたのか、

店のおじさんは秘密道具を出してくれた。




『これはラムネの瓶の蓋を開ける道具でね。昔は何処の駄菓子屋にも

似たやつがあったんだけど、今は売ってないから自分で作ったの』


木で出来た鹿威しのような形状で下の面には的が描いている。




その的にラムネ瓶をセットし、上からポンッと押せば子供の力でも

ラムネの栓を外すことができる、という優れもの。


『おぉ!こりゃ凄い!いや、気持ちいいな!』


関心する柳さんをみてますます気分がよくなったのか

自作の道具を色々見せてくれた。


『これで、餅をすくい取るんだよ。ちょうどいいやつが

なくってね。 こいつも自分で作ったんだよ』


おろしがねとバドミントンのラケットを足して2で割ったような、

わらび餅すくいに特化した オリジナルグッズで

きな粉にまぶした餅をちゃちゃっと取り出す。


『この部分ってグルーガンでくっつけてるんじゃぁ

ないですか?』


『お、よく知ってるね♪』


おじさんはオリジナルグッズを自慢したくて

しょうがなかったようでここぞとばかりに語りまくる姿に

なんだか微笑ましい気分になった。




『ずっと税込み100円だから、ほんとありがたいです。

値上げとかしないんですか?』


隊長もヒートアップしている。


『まぁ、半分ボランティアみたいなもんだからね、

モナカ1個で○○円しか儲けないし。』


さらにおじさんは続ける。


『これを楽しみに小さな子供が100円握りしめて買いに

くるんだよ。たぶん親御さんからはそれ以上

貰えないんだろうね。そんな子供がたくさんいる。

とても値上げなんてできないよ』



私は軽いショックを受けた。

これは昔の話ではなく、現代の話。

しかも近所だ。


『ちびっこ以外は、もっとお金貰っていいと思います。ほら、

いまタピオカ流行ってるでしょ?金持ってる女子高生とか

可愛いわらび餅なら400円くらいぽーんと出しますって。

タピオカの次くるのはわらび餅です』


半分冗談、半分本気の私の提案におじさんは

ははは、と笑って受け流した。


『うちはこれでいいんだよ』


儲けよりも子供の笑顔を大切にする大人が目の前にいることに

胸が熱くなった。

何10年もずっとその気持ちとプライドで作り続けてきたのだ。

そしてこれからも。





あぁ、そうか。おのおじさんは『アンパンマン』なんだ。

困ってる人がいれば自分の顔を分け与え

笑顔を取り戻すことに喜びを感じる。


悪人を倒すことは弱者を救うことではない。

力ではなく優しさで助けてくれる僕らの味方。

そんなヒーロー。


『福岡に来た甲斐があったわ』


『ほんといい話聞けましたね』


『とりあえず私はまた買いに来ますよ』






おじさんに見送られたおっさん3人の顔がラムネ瓶に

うつりこむ。みーんな笑顔。


愛と勇気を胸に友達を乗せた車は佐賀へと向かう。


二章へつづく。


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